問題のある部位の施術+問題のある部位に負担をかけている原因の改善
(他関節の硬さ、筋力低下、姿勢、身体の使い方など)
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再発しにくい身体を作り、少しでも長く安心して日常生活を送れる状態
このような施術方針を軸に下記のような施術方法をお身体の状態に合わせ選択して行っています。
筋膜リリース
下の図のように筋膜には表層の浅筋膜と深層の深筋膜があります。
その奥に筋肉があり、その筋肉の周りにも筋膜があります。
どこの筋膜が硬くなっているかによって施術方法が違います。
ただ痛い所を押していても効果が出ないこともあります。
浅筋膜には浅筋膜の緩め方、深筋膜には深筋膜の緩め方があります。
当院ではどこの筋膜が硬くなっているのかを評価して施術を行っていきます。
また、筋膜を緩めるだけでなく、普段の姿勢や身体の使い方、体幹の筋力低下など筋膜が硬くなってしまう原因も運動療法を行い改善していきます。
ASTR(アスター)
ずっと同じ姿勢でいたり、同じ動作を繰り返して筋肉に負荷が積み重なると筋肉が硬くなり血流が悪くなります。血流が悪くなるとその筋肉に老廃物がたまり、酸素や栄養が不十分になります。そうなるとどんどん筋肉が硬くなりトリガーポイントと呼ばれる硬いしこりのようなものが出来ます。
ASTR(アスター)とはActive soft tissue releaseの頭文字をとった言葉で簡単に言うと動かしながら軟部組織を緩めるということです。
トリガーポイントを指で押さえて関節を動かし、筋肉を伸ばしながらトリガーポイントに局所的なストレッチをかけるような施術です。ただ押すだけでは取り切れない筋肉の硬さを緩めるのに効果的です。
トリガーポイントって何?
テレビや雑誌などで見たことや聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
トリガーポイントとは筋肉に硬いしこりができるのですが、硬いしこりができた筋肉に痛みを出すだけでなく関連痛と呼ばれるものも出てきます。
関連痛とはトリガーポイントが出来た筋肉とは別の場所に痛みを出すことです。
例えば下のイラストを見てください。
トリガーポイントは股関節の小殿筋と呼ばれる筋肉にできています。(×印のところ)
しかし、痛みはおしりや太ももからふくらはぎの方に出ます。(赤くなっている所)これが関連痛です。
もし、太ももの外側が痛くて腰や太ももの外側を施術していても良くなっていないのであれば。小殿筋のトリガーポイントに対して施術を行う必要があるかもしれません。
また、痛みを繰り返さないためにも小殿筋に負担がかかりやすくなっている原因(姿勢、筋力低下、歩き方、生活習慣)に対しても運動療法を行い改善させていかなければいけません。
マッスルエナジーテクニック
筋肉に起きる反射を利用して緩める方法です。筋肉は何秒間か軽く力を入れ続けてから力を抜くと反射で筋肉が緩みます。そのタイミングでストレッチをかけていきます。反射を使った方法なので身体への負担が少なく筋肉を緩め、関節の可動域を広げることができます。
横断マッサージ
筋肉の繊維が走る方向に対して横切る様に指で押していきます。隣り合う筋膜や筋肉どうしが硬くなると滑りが悪くなり、身体の動きに合わせてうまく伸びたり縮んだりできなくなります。そういった状態を滑走障害と言います。その滑走障害を改善させるときに横断マッサージを行います。状態によっては前述した筋膜リリースやASTR(アスター)を行うこともあります。
関節モビライゼーション
関節の動きを改善するための施術方法です。関節には関節包と呼ばれる関節を安定させるための袋のようなものがあります。その関節包が硬くなると筋肉を緩めても関節の動きは改善しません。筋肉を緩めても関節の動きが改善しない場合には関節モビリゼーションを行い関節の可動域を広げていきます。
神経モビライゼーション
神経は骨や筋肉などの組織の隙間を通って全身に走行しています。その神経の通り道である隙間が何らかの原因で狭くなると神経が圧迫されてしまい神経自体の血流が悪くなり、老廃物がたまり酸素や栄養が不足してしまい神経が正常な状態ではなくなってきます。そうなると神経の走行に沿ってしびれやツッパリ感が出ます。ひどい時は力が入りにくくなったり、感覚がおかしくなったりします。
神経はあまり伸びる組織ではないので身体の動きに合わせて神経が滑るように動きます。しかし圧迫されてしまうと周りの組織とくっついてしまい神経の滑りが硬くなってしまうことがあります。そのようなときに神経の滑りを改善し血流を促進させるために神経モビライゼーションを行います。腕や手のしびれ、ヘルニア、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症などの症状で必要であれば行っていきます。
運動療法
痛みを出している問題の部位に負担をかけている原因を改善させるために行うことが多いです。不良姿勢や間違った歩き方、普段の身体の使い方のクセ、筋機能の低下などを改善していきます。身体にしみ込ませるためにお身体の状態に合わせ段階を踏んで繰り返し行っていきます。
鍼施術
①トリガーポイント施術
トリガーポイントを直接狙って鍼を刺入することで刺激が入り、血流が促進し筋肉が緩みやすい環境を作ります。
②神経パルス
神経の周りに鍼を刺入し電気を流します。電気を流すことで神経の血流が改善してしびれや痛みを緩和させてくれます。電気を流しますがビリビリすることはなくトントンと感じる程度で心地よいと言われる方もいらっしゃいます。
※当院で使用する鍼は全て使い捨て鍼を使用しています。
※お着換えのご用意もあります。