整体院の料金が高い理由は大きく2つあります。
1、保険が使えない
2,施術内容が違う
それぞれ解説していきます。
1,保険が使えない
整体師は民間資格のため、国の決まりで健康保険や社会保険を使うことができません。
健康保険や社会保険を使って施術するには「柔道整復師」という国家資格を取得し、整骨院もしくは接骨院として開業し、厚生労働省に申請する必要がります。
柔道整復師になるには専門学校に3年間、もしくは大学に4年間通う必要があります。
解剖学や生理学はもちろん、柔道整復理論、運動学など約10科目を学び、実技や筆記の卒業試験に合格し、そこでやっと国家試験の受験資格が得られます。
わたしも過去に経験しましたが卒業試験は大変でした…^_^;
そして晴れて国家試験に合格すれば柔道整復師としての資格を得ることができます。
ちなみに柔道整復師国家試験の合格基準は必修問題50問中8割正解、一般問題200問中6割正解で合格になります。(厚生労働省ホームページより)
一方整体師は、民間のスクールに通うことで資格を得られます。
通う期間はスクールや受講する方の生活スタイルによって違い、だいたい半年~2年くらいのスクールが多いようです。
民間資格ですが、身体の構造については勉強されています。
2,施術内容が違う
整骨院や接骨院などの保険を使っての施術では、施術できる範囲が限られています。
厚生労働省によって保険申請できる部位が、痛めた部位のみと決められているため、施術できるのも痛めた部位のみになります。
腰痛の場合は、腰に電気をあてて、マッサージという流れが多いのではないでしょうか。
腰にしか施術しないのではなく、国の決まりによって腰にしか施術ができないのです。
痛めた部位のみの施術では、改善が難しい場合は、プラスで自費施術を行う整骨院もあります。
また、慢性症状には保険は使えません。
保険が適用になるのは基本的には、捻挫、打撲、脱臼、骨折などの急性症状です。
これも国によって決められています。
痛めてから3ヶ月以上経過している慢性症状については保険は適用されません。
このように保険を使っての施術は、国によって決められた縛りがあり、施術できることが限られてしまいます。
一方整体院は、保険による縛りなどはありません。
整体院によって施術の方法は違いますが、痛めた部位の施術だけでなく痛めた部位に負担をかけている原因(姿勢・身体の使い方・筋機能低下など)も改善させる施術を行っているところが多いです。
自由に施術ができるので、一人一人のお身体の状態に合わせた最適な施術をすることができます。
まとめ
整体の料金が高いのにはこういった理由があります。
整体院を選ぶのか、保険適用の整骨院や接骨院を選ぶのかは、ご自身が何を求めているかが大事だと思います。
保険を使った局所的な施術で改善できることもあります。
しかし、改善しない場合は局所的な施術では足りていない可能性があります。
根本的な改善を求めているのであれば選択肢の一つとして整体院があります。
もし、お悩みでしたらぜひ一度当院にご相談ください。