こちらの記事でお伝えする内容は、
・腰が丸くなって腰痛のある方
・家族や友人に姿勢が悪いとよく言われる
・股関節に痛みがある
・膝に痛みがある
こういったお悩みがある方にオススメです。
お伝えする内容は、骨盤を正しい位置に近づけるためのセルフ整体です。
骨盤は背骨の土台でもあり、脚が付く骨でもあります。
骨盤が正しい位置からずれることで、骨盤の上にある腰、背中、肩、首や骨盤の下にある股関節、膝、足部にまで影響を与えることもあります。
今回の体操を続けて骨盤を正しい位置に近づけられるようにしていきましょう。
骨盤の正しい位置とチェック方法
まず骨盤の正しい位置は、軽度前傾位と言って、身体を横から見て骨盤が若干前に傾いている位置です。
過度に前傾すると反り腰になり、過度に後傾すると腰が丸くなります。
この骨盤の位置をチェックする方法は、壁に後頭部とお尻、かかとをつけて立ち、腰と壁の間に手を入れて確認します。
指を第2関節で曲げた拳くらいの隙間なら正常です。
横もしくは縦に握り拳が入るくらいだと過度の前傾で反り腰になります。逆に掌が入らないくらいだと後傾して背中や腰が丸くなっています。
骨盤が過度に前傾するとどうなるのか?
骨盤が過度に前傾すると反り腰になり、腰の椎間関節に負荷がかかりやすくなります。
椎間関節に負荷が積み重なると関節自体に痛みが出たり、関節が変形し、骨棘ができて神経の通り道が狭くなり、坐骨神経痛や脊柱管狭窄症を引き起こす可能性もあります。
脚に対しては、骨盤が前傾すると股関節が内股になり膝が内側に入りやすくなります。
下のイラストだと右脚側ですね。この状態で歩いたりしていると股関節や膝、足部にかたよった負荷が積み重なってしまいます。
骨盤が過度に後傾するとどうなるのか?
骨盤が過度に後傾すると、腰が平らになるか丸くなってしまいます。
日本人に多いのはこちらのタイプです。
腰は軽く反っている事でうまく負担を分散させているのですが、平らもしくは丸くなることで腰に過剰な負荷がかかってしまいます。
特に椎間板への負荷が増えてしまいます。
そうなると椎間板が変形しやすくなり、椎間板ヘルニアや坐骨神経痛、脊柱管狭窄症を後々引き起こす可能性があります。
下のイラストは椎間板への負荷を表した表です。前屈みになると椎間板への負荷が増えます。
つまり腰を丸めると負荷が増えてしまうんですね。
脚に対しては、骨盤が後傾すると股関節が外側に開き、膝も外に向いてO脚のような感じになります。
この状態だと膝の内側に圧力がかかりやすくなり、変形性膝関節症になってしまう可能性もあります。
今回の体操はどちらかというと骨盤が後傾している方に特に有効なのでぜひやってみて下さい。
体操のやり方は動画で👇
※今のお身体の状態に合わない場合もあります。体操中や体操後に症状が強くなる場合は、中止して専門の先生にご相談ください。
今回の体操だけで症状が改善す場合もあるかもしれませんが、あくまでも症状を改善させるための体操の中の1つです。姿勢や普段の身体の使い方、筋力低下、筋肉の硬さ、関節の硬さなど他の要因も改善させることが必要な場合があります。
当院では、丁寧なカウンセリング、検査、説明を行い、痛めた局所に対する施術だけでなく、痛めた局所に負担をかけている原因(姿勢、身体の使い方、他関節の硬さ、筋力低下など)も改善していくことで、再発しにくい身体を作り、健康寿命を延ばすお手伝いをしています。