整体で姿勢は改善します。
1回の施術で改善することもあります。
しかし、施術直後は改善しても、それを定着させていくのが大変です。
理由の1つとして姿勢は遺伝子レベルで決まっているともいわれているからです。
顔だけでなく、なんとなく背格好も似ている親子を見たことありませんか?
そんな遺伝するともいわれている姿勢を変えていくのは大変です。
しかし、姿勢のタイプを理解することで姿勢がより改善しやすくなります。
ただ背中を伸ばせばいい、ただ筋トレをすればいいというわけではありません。
どこの筋肉が硬いのか、どこの筋肉が弱いのか、ポイントを理解することが姿勢改善への近道になります。
姿勢には大きく4つのタイプに分けられています。
まずは、理想的な姿勢を含め自分がどのタイプの姿勢に近いのかをチェックして、どう姿勢を改善していったらいいのかを知っていきましょう。
これが理想的な姿勢
姿勢を改善するといってもどこを目指して改善していけばいいのかわからないといけないですよね。まずは理想的な姿勢を見ていきましょう。
左のイラストが理想的な姿勢です。
足首の外くるぶしの少し前方から垂直に線を引きます。(重心線)
膝の真ん中・股関節・肩の真ん中・耳の穴が一直線に並びます。
・頭の位置:前方あるいは後方へ傾いていない。
・首の骨:わずかに前方凸に湾曲
・背中:わずかに後方凸に湾曲
・腰:わずかに前方凸に湾曲
・骨盤:わずかに前に傾く。上前腸骨棘と恥骨結合が垂直線上にある。
股関節:中間位
膝関節:中間位
脚関節:中間位
重心線を境に前後の腹筋群や背筋群、おしりの筋肉、股関節周りの筋肉
などが骨盤や背骨を正しい位置で保持するようにバランスよく機能して
います。
理想的な姿勢を見て頂いた上で4つの姿勢タイプを見ていきましょう。
4つの姿勢タイプ。あなたはどのタイプ?
まずはご家族や友人に横から写真を撮ってもらいましょう。
最近では写真の編集で線を引ける機能もあるので足首の外くるぶしの前から垂直に線を引いてみましょう。
他にも姿勢をチェックするアプリなどもあるのでそちらをインストールして写真を撮ってもOKです。
※写真を撮る時の注意点
・姿勢を意識しすぎない
姿勢を意識してしまうと普段の姿勢ではなくなってしまい正しいチェックが出来ません。
その場で足踏みを10回行い止まった時に写真を撮りましょう。
・身体のラインがわかる服装
ゆったり目の服装だと姿勢がわかりにくいのでできるだけ薄手でピッタリ目の服装がおすすめです。
・真横から撮る
しっかり真横から撮りましょう。周りの壁と床の境目の線などを基準に調整してみてください。
・背景はスッキリしている場所で
後ろにいろんなものがあると分かりにくくなってしまうので、理想は白い壁の前などで撮影してください。
それでは4つのタイプを見ていきましょう。
頭部:前方に移動
首の骨:過度に前に弯曲
肩甲骨:外に開いている
背中:過度に後ろに湾曲
腰:過度に前に湾曲
骨盤:過度に前に傾く
硬くなっている筋肉:首の後ろの筋肉、股関節の前側の筋肉
腰の筋肉
弱くなっている筋肉:首の前側の筋肉、背中の筋肉、腹筋群
太もも裏の筋肉
頭部:前方に移動
首の骨:わずかに反っている
背中:後湾増強
腰:平坦化
骨盤:後方に傾く
硬くなっている筋肉:太もも裏の筋肉
弱くなっている筋肉:股関節前側の筋肉、腹筋群、背筋
首の前側の筋肉
頭部:前方位
首の骨:わずかに反っている
背中:上部は前に曲がり下部は真っすぐ
腰:真っすぐ
骨盤:後方に傾く
硬くなっている筋肉:太もも裏の筋肉
弱くなっている筋肉:股関節前面の筋肉
頭部:中間位
首の骨:正常湾曲で、わずかに前にある
背中:正常湾曲で、わずかに後ろにある
腰:過度に反っている
骨盤:過度に前に傾いている
硬くなっている筋肉:腰部筋、股関節前面の筋肉
弱くなっている筋肉:腹筋
さて、あなたはどのタイプでしたか?
日本人に多いのは後湾-平坦タイプか平背タイプと言われています。
どの姿勢タイプかによって緩める筋肉や鍛える筋肉は違ってきますが、基本的には硬くなっている筋肉は緩めて、弱くなっている筋肉は鍛えることで姿勢は改善していきます。
しかしそうもいかないこともあります。
その時は専門の先生にご相談ください。