痛みで悩んでいる方のほとんどができるだけ早く痛みから解放されたいと思っているでしょう。
そうであれば整体ではなく痛み止めの注射や薬、場合によっては手術を受けることも選択肢の一つとして考えられます。
しかし、
「手術はよくならなかったと聞いたこともあるから怖い」
「薬や注射はしばらくは良いけどまた痛くなる」
といった声を整体に受けに来られた方からよく耳にすることがあります。
では、整体の施術で痛みから解放され、より快適な日常生活を取り戻す為には何を意識すればいいのか?
もちろん私達施術家も痛みを改善させるため誠心誠意サポート致します。
しかし、痛みを改善させようと反応が起きるのは自分自身のお身体です。
痛みを改善させるために施術を受けられる方にも意識して頂く大切なことがあります。
それは以下の3つです。
①セルフケア
②目標や目的を持つ
③少しでも良くなったことに目を向ける
なぜこの3つが大切なのかお伝えしていきます。
①セルフケア
日常生活に戻ると、今まで身体に染みついた姿勢や身体の使い方に戻ってしまい、家事やお仕事を頑張っているとどうしても痛めている部位に負担がかかり、状態が戻ってしまいます。
特に施術を始めた初期の段階では状態が不安定で戻りやすくなります。
その「戻り」を少しでも減らして次の施術ができるとお身体の変化も出やすくなります。
かといって毎日施術に通うのも時間と費用がかかりなかなか難しいと思います。
症状によっては施術だけで改善する事もありますが、長年の痛みや症状が重い場合はなかなか施術だけで改善していくのは難しいです。
そのため日常生活でのストレッチや体操を行ったり、普段の身体の使い方や姿勢を意識するなどのセルフケアをして頂く必要があります。
痛みのない生活を取り戻すためには施術する時間以外の日常生活をどう過ごすかが大切です。
私たち施術家は施術をする事でより改善しやすい環境を作り、施術を受ける方のお身体の状態に合わせて日常生活ではどんなことに気を付けるのか、どんな体操やストレッチを行えばいいのかをお伝えして誠心誠意サポートしていく事が役目です。
当院では二人三脚で施術を進めていきたいと考えています。
②目標や目的を持つ
「また旅行に行きたい」
「趣味の登山に行きたい」
「普通に生活したい」
などなど、なんでも結構です。
痛みを無くしていくことももちろん大切ですが、痛みがなくなってどうなりたいのか、何がしたいのかもすごく大切です。
それが、ご自身のお身体と向き合い、セルフケアなどを行う原動力にもなります。
③少しでも良くなったことに目を向ける
痛みが脳に伝わる時に、情動に関与する脳の偏桃体、島皮質、前帯状回と言われるところにも刺激が入ります。
痛みと情動は関与しあっています。
特に症状の強い方は「痛い、痛い」と痛みばかりに目がいき、不安やストレスを感じてしまいます。
痛みばかりに目を向けて精神的に不安やストレスを感じていると自律神経の交感神経が興奮してしまい、血管が収縮して血流が低下してしまい余計に改善しにくくなってしまうこともあります。
痛みばかりに目を向けずに以前より少しでも良くなったこと、出来るようになったことにも目を向けるようにしましょう。
本当にちょっとしたことでも構いません。
「前は1分歩くと腰が痛かったけど1分30秒歩けるようになった」
「階段が3段目まで登れるようになった」
ほんの些細なことでも構いません。
良くなったこと、出来るようになったことに目を向けていくことで精神的な不安やストレスを少しでも減らし、交感神経の興奮を抑えて血流を良くさせることでより改善しやすいお身体になります。