普段何気なくやっている「歩く」ということ。
ほとんどの人が必ず1日に1回は歩いているのではないでしょうか。
この歩く時に使えていないといろいろな問題を起こしてしまう「指」があるんです。
・歩く時に意識して欲しい指
・その指が使えていないと起こる問題
・その指が使えるようにする簡単な体操
をお伝えしていきます。
歩く時に意識して欲しい指
下のイラストを見てください。
これは歩く時の足の裏にかかる体重移動を表したものです。
かかとのやや外側から着いて、足の外側から全体で接地し、最後に親指に乗ります。
これを無意識で行って人は歩いています。しかし、この体重移動がうまくできなくなってしまうことがあります。
この流れの中でどこが重要だと思いますか?
もちろん全部重要なのですが特に重要なのがかかとを上げて親指に乗るところです。
つまり、意識して欲しいのはかかとが離れて蹴りだすまでの足の親指です。
親指が使えていないと起こる問題
親指が重要ということはわかった。では親指が使えていないとどんな問題が起きてしまうのか?
歩く時人は基本的には足が土台になっています。
建物を想像してみてください。
建物も土台がしっかりしてなければ傾いてしまい、どこかに負担が集中して最終的には崩れてしまうかもしれませんよね。
人も同じです。土台である足が崩れてしまうとその上も歪んでどこかに負担が集中してしまいます。
そのくらい親指というのは重要なんです。
親指が使えていないと、
・外反母趾
・膝の捻じれ
・偏平足
・足首の痛み
・膝の痛み
・股関節の痛み
・骨盤の歪み
・腰痛
などなど色んな問題を引き起こす可能性があります。
親指を使えるようにする簡単な体操
先ほども述べたように本来なら人は無意識で上のイラストのような体重移動を行って歩いています。ということは無意識で親指に体重が乗り、歩ける様にならないといけません。
つまり繰り返しの体操を行い身体に染みつかせないといけません。
だからやり方はすごく簡単です。続けることが大切なので。
体操のやり方はこちらです。
この体操は正しい歩き方をクセ付けるための体操なので、この体操を行ったからと言って症状が改善するわけではありません。また今までと違う使い方をするので身体が慣れてなくて痛みが出たりすることがあります。不安な方は専門の先生にご相談ください。
安定して歩くための体操
安定して歩くための体操について、説明していきます!
・歩く時に身体が安定しない
・歩くと股関節に違和感や痛みが出る
・歩くと膝に違和感や痛みがある
といった方にオススメの体操です。
この体操を継続して行うことで歩行時の体幹や骨盤、股関節、膝が安定して、腰や股関節、膝関節への負担を軽減してくれます。
どんな体操を行うかというと片足立ちです。
始めから何も持たずに片足立ちをすると転倒する恐れもあるので、杖をもって行います。
杖が無ければどこかにつかまって行ってください。
なぜ片足立ちがいいのか?
片足立ちになるとバランスが崩れます。そうなると人は反射的に身体を真っ直ぐ保とうとします。これが大切なんです。
人の足裏にはメカノレセプターと言われる姿勢を調整するためのセンサーのようなものがあります。そのセンサーが普段何気なく身体を動かしている時に姿勢の状態を感じ取り脳に情報を送ります。脳に送られた情報は処理され、姿勢を調整するのにどの筋肉にどのくらい力を入れたらいいのか脳から指令が伝えられます。正常であればこの一連の流れが勝手に起きるのです。
しかし、この一連の流れが、加齢や神経系の症状によって低下してしまうことがります。低下してしまうと靴下が立って履けないとか歩くのが不安定になるなどが出てきます。
筋力を上げることも大切ですが、こういった神経回路も向上させていくことでより効果的になります。
その一番簡単な体操が片足立ちです。
でも片足立ちも正しい姿勢で行わないと逆に症状を悪化させてしまうこともあります。
正しい片足立ちのやり方はこちらをクリック
※今のお身体の状態に合わない場合もあります。体操中や体操後に症状が強くなる場合は、中止して専門の先生にご相談ください。
この体操だけで症状が改善する場合もあるかもしれませんが、あくまでも症状を改善させるための体操の中の1つです。姿勢や普段の身体の使い方、筋力低下、筋肉の硬さ、関節の硬さなど他の要因も改善させることが必要な場合があります。
当院では、丁寧なカウンセリング、検査、説明を行い、痛めた局所に対する施術だけでなく、痛めた局所に負担をかけている原因(姿勢、身体の使い方、他関節の硬さ、筋力低下など)も改善していくことで、再発しにくい身体を作り、健康寿命を延ばすお手伝いをしています。
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