今回は変形性膝関節症についてお伝えしていきます。
膝が痛い方は、病院に行ってレントゲンを撮ってもらい
「骨が変形していますね」
「注射を打ってお薬を飲んで様子を見ていきましょう」
と言われたことがある方が多いのではないでしょうか。
でもなかなか改善していかない…
膝の痛みで特に多いのは、膝の内側の痛みです。
かといって膝の内側の痛み=関節の変形とは限りません。
なぜなら関節軟骨には痛みを感じる神経が無いから。
じゃあ何が痛みを感じているのか?
膝の内側に痛みを出す組織は関節の変形以外にもあります。
・膝蓋下脂肪体
・内側半月板
・滑膜
・筋肉(薄筋、縫工筋、半腱様筋)
・内側側副靭帯
・伏在神経
多く見られるのはこの辺りでしょうか。
もちろん関節の変形が痛みの原因であることもあります。
軟骨下骨
関節の変形がかなり進んでしまうと関節軟骨がすべて溶けてしまい軟骨下骨と呼ばれる部分が表出してしまいます。軟骨下骨には痛みを感じる神経があるので、歩いて体重が乗るたびに痛かったり、曲げ伸ばしをするだけでも痛い場合があります。溶けた軟骨が元に戻るのは難しいので、日常生活に支障をきたすようであれば手術という選択肢も出てきます。年齢や内科的な問題があって手術できない場合は、杖歩行や減量、リハビリを行い、少しでも膝にかかる負担を減らしていきます。
どの位の変形で手術が必要なのか?
変形性膝関節症には下の表のようにKL分類と呼ばれるものがあります。
KL
グレードⅢ以上の変形が見られると手術という選択肢が出てきます。
ただ、これはあくまでも目安で病院の先生によって多少判断が変わることもあります。
変形の進行具合をチェックするのに再度レントゲンを撮って見せてもらった時に、ある程度自分でも理解できるといいかもしれませんね。
生活環境や年齢を踏まえて、最終的に手術をするのかどうかを決めるのはご本人なので。
さて、ではグレードⅢ以下の場合はどうなのか?
これは先ほどの軟骨以外の痛みを出す組織に問題がある可能性が高いとなります。
・膝蓋下脂肪体
・内側半月板
・滑膜
・筋肉(薄筋、縫工筋、半腱様筋)
・内側側副靭帯
・伏在神経
これらの中で特に多いのが膝蓋下脂肪体。
実際に膝蓋下脂肪体が痛みの原因なのか、チェック方法とセルフケアのやり方を動画でご覧ください👇